自分へ贈る、がんばれの詩
しゃべれない。言葉がすぐに出てこない。思い浮かんで話そうとしても、すでにその話題から移ってしまっている。言いたいのに、言いたいことが言えない。気持ちを伝えたいのに不完全燃焼で終わってしまう。残った酸化物はのどに詰まったまま。アメリカへ来て以来、悩んで、悩んで、頭がいっぱいになって。日本に居る友達や、このプログラムに参加しているメンバーに相談して。
そんな中で、思うのだ。
静かにしていて 硬い石といわれるならば
したたかに輝く鉱石になればいい
静かにしていて 閉じた貝といわれるならば
深海で光を清める真珠になればいい
静かにしていて 暗い虫けらといわれるならば
暗闇を暖める蛍になればいい
静かにしていて 無口といわれるならば
笑顔で安らぎを配る存在になればいい
その鉱石はダイヤモンドのように
強く輝けないかもしれないけど
不思議な力を内に蓄えられるだろう
その真珠はゴージャスに
大きく育たないかもしれないけど
中身の詰まった彩りを持てるだろう
その蛍はオフィス街で
煌々と光れないかもしれないけど
疲れた心の暗闇をやさしく照らせるだろう
カッコいいヒーローにはなれないかもしれないけど
出会った人の涙を見守ることができるだろう
まずは今の自分を肯定しよう、と思うのだ。