アメリカ入国to Denver Int. Airport | 月刊ビオラ~Shimpei特集記事~

アメリカ入国to Denver Int. Airport

 ンフランシスコ国際空港に着くと、30日の昼だった。東京を飛び立ったのが、30日の夕方。どうやら9時間フライトに費やして、14時間過去へタイムスリップしたらしい。んーワケガワカラナイヨ。いったい夜はいつ来るんだ。

 メリカに着いたからといって、ゆっくりしていられない。これから入国審査を済ませて、今度はデンバー空港に向けて乗り換えなければならないのだ。そのタイムリミットは1時間ちょい。東京のスタッフに「何かあってもし到着が遅れるようなら、この現地の電話番号に連絡して」と頼まれたメモがなにやら不吉。入国は指紋採取あり、写真撮影あり、厳しい尋問あり。日本外務省のホームページで事前に把握しておいたし、審査に慣れていたから、作り笑顔でいられた。半年前の俺だったら泣いていたこと間違いない。テロの影響で厳しく、予想以上に長い長い列は渋滞。時間は刻々と過ぎる。なんとか七人無事に入国し、乗り継ぎのゲートナンバーを素早くスクリーンでチェック。

 度はスーツケースを受け取ってから、また預けて、さらに手荷物チェック。またまた長い列。もう搭乗まで15分くらいしかない。どきどき。係員もせわしくしている。ベルトコンベアに乗った部品を次々さばいていくよう。自分の番がやっと来る。見た感じ、この関門もかなり厳重。身に着けている金属類だけでなく、「靴を脱げ」と言われ、ラップトップ(ノートPC)はカバンからわざわざ出さないといけない。急いで、でも怪しまれないように笑顔を作って無事通過。と思ったら、ひとりのメンバーが手荷物チェックをかなり厳しく受けている。

 刻を争う。とりあえず、先に終わらせた俺と仲良くなった初対面友達で先に搭乗口に行って、ぎりぎりまで待ってもらうようにお願いしにいくことにした。残りのメンバーは待機。手荷物検査から搭乗口までのアメリカンな長い廊下を駆け抜ける。ふたりで走りながら、なんだか笑ってしまった。お互い、真剣だけど、実はこういうトラブルを楽しんでいることに共感したからだ。

 ートが閉まる三分前。やっと待機組が遠くから走ってくるのが見えた。「急いでー」と応援。みんな息が切れてる。なんとか機内に滑り込み、安心を分かち合った。もしも、あとひとつなにかをしていたら、例えば洗面所に寄っていたら、間に合わなかっただろう。デンバー空港までの二時間、みんな爆睡。

 っと最後の到着ロビーに着くと、「Up with People」という、これからの五ヶ月間を委ねたプラカードを発見。それを掲げたスタッフのおにいちゃんが、これでもかってくらいの笑顔で迎えてくれた。