ふらいとあてんだんと☆ | 月刊ビオラ~Shimpei特集記事~

ふらいとあてんだんと☆

 ンドン行きに搭乗。日本からの便と違って、日本人はまったく見当たらない。ほとんどが香港人とイギリス人らしき乗客。俺の席は窓側ゲット。そのまわりを中国語が飛び交う。写るモニターや流れるアナウンスに日本語はなし。客室乗務員も全員日本人以外の中国、イギリス、インド系。珍しく女性より男性の客室乗務員のほうが多い。「スチュワーデス」より「フライトアテンダント」というほうが自然なのも、うなずける。彼らはイギリス紳士を代表しているよう。映画にでてきそうなスマートさ。カッコいいけど少し、紳士な分こわい。大阪の芸人さんが客室乗務員になったら、カッコいいかは別として、コワくないだろうにな。ミスを笑いでごまかしちゃいそうだけど。リラックスできそう。そんな異国の便で香港からロンドンまでの12時間、期待を抱きつつ、さみしい。長い夜。

 

時間が過ぎただろうか、ケータイとデジカメをいじっていると、イクスキュウズミィ、サーと呼ばれ、ナントカナントカ。どうやら怒られているかんじ。ケータイはまずかったか。窓のブラインドを下げてなかったからかな。わかんなかったけど、早口でコワかったから、大急ぎで謝ってごまかす。あら、困った・・・何は、して、いいのかな。フィッシュかチキンかでは、俺の発音はとても聞き取りづらそう。となりに座っていた女の子の香港人が同情して言い直してくれちゃう始末。その後、カーフィ、ナントカナントカ?と聞かれ、コーヒー飲みたかったから、カーフィ、え?カーフィ、ん?カーフェ?とか言ってみると、コーヒーとオレンジジュースが。何で両方なのか・・・。今度は香港人も観て観ぬふりってかんじ。なさけない。きっと何度もオーダーをたずねて俺の英語力を試している。というのは俺の被害妄想だけど。帰りの飛行機ではカッコ良くオーダーしてみせると固く決意。このジャパニーズはなかなかやりおるわ、と思わせてやる。